HoloLens 2 & MRTKv2.1 で、手のひらメニューを作る(その1)

Microsoft本社でMRTKを開発されているYoonさんが、手のひらに追従するメニューをTwitterで公開されていました。

現行HoloLens(以下HL1)では、メニューをBody Trackingで追従させたり、空中で固定させたりしましたが、時々置き場に困ることがありました。HoloLens 2(以下HL2)では好きな時にメニューの表示・非表示ができるようになるということでとても便利そうですね!

このTwitterのデモは、MRTKのv2.1でサンプルシーンとして公開されていますので、さっそく動かしてみましょう。
しかし、現状ではHL2は発売されておらず、HL1では手のひらを認識する機能はありませんので、Unity EditorもしくはHL2エミュレータでしか動かすことができません。

MRTKv2.1をExampleも含めてUnityにインポートしたら、

Assets > MixedRealityToolkit.Examples > Demos > HandTracking > Scenes > HandMenuExamples

シーンを開きます。

Editor上で手の動きを再現するのはなかなか大変ですが、手順を追ってやってみましょう。
なお、MRTKv2.1で、Editor上での操作が一部変更になりました。

まず、Runしたら、キーボードのTを押します。すると、左手がシーンに表示されます。もう一度Tを押すと、左手が消えます。
左手が表示されている状態で、左Shiftキーを押しっぱなしにしながらマウスを動かします。すると、手が移動できます。
その状態で、マウスのスクロールホイールを動かすと、手を前後させることができます。

手を回転させるには、同じく左Shiftキーを押しっぱなしにしたまま、左Ctrlキーも押しっぱなしにします。その状態でマウスホイールを動かします。
手のひらが上を向いた時点で、メニューが表示されますので、ShiftキーとCrtlキーを離します。

メニューが表示されたので、今度は右手でメニューのボタンを押してみます。キーボードのYを押すと右手が表示されます。
右手が表示されている状態で、スペースキーを押しっぱなしにしながらマウスを動かすと、右手を移動することができます。
左手同様、マウスホイールで前後に移動できます。
(GameビューをMaximizeで最大化すると操作しやすいです)
うまく操作してボタンに触れば、音が鳴ります。

操作のまとめ
・ハンドの表示・非表示:T/Y(左手/右手)キー
・ハンドの移動
 左手 左Shift+マウス(+ホイールで前後)
 右手 Space+マウス(+ホイールで前後)
・ハンドの回転
 左手 左Shift+左Ctrl+マウス(+ホイールで回転)
 右手 Space+左Ctrl+マウス(+ホイールで回転)

ということで、Editor上での確認方法でしたが、やはり複雑な手の動きをマウスとキーボードで表現するのは大変なので、早くHL2実機の発売が待たれますね。
次回は手のひらメニューで使われているスクリプトを見てみたいと思います。

前回はサンプルシーンの確認と、Editor上でのハンドの操作方法の確認(重要w)をしました。 今回は、実際に手のひらメニューを...
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